語彙力を増やすためにどうすれば良いか、どういう勉強をすればよいか？と考えた事があります。試験のための語彙の本がよく出ていますが、その場、その場では理解して覚えられるのですが、時間が経つとやはりすぐに忘れてしまいます。きっと、それは、本当の意味で覚えていないからなのだと思っています。学生時の若い頃は、不思議と単語帳を丸暗記出来たのですが、年齢が増すにつれ、何か印象付く物がないと覚えられなくなっている事に気付かされます。
語彙力を増やすために効果的なのは、まず一つの方法として、色々な分野の文章を読む事だと私は考えています。英字新聞を読む事も語彙力の増強にはなるかと思いますが、一つの新聞社に絞ってしまうと、使っている単語が限られてくるので、色々な種類の英字新聞、もしくは分野の記事を読むのが良いのかもしれません。専門書に関しても、そうですが、自分の専門分野と異なる分野の物を読むと、知らない言葉にたくさん遭遇するため、その都度、語彙力は増大して行くのだと思います。個人的な経験に基づく話ですが、異なる分野の英語を如何に知らないかと言うのを知ると言う意味で、医学用語辞典を見てみるのも良いかと思います。
所で、都心部の大きな書店では、比較的大き目の洋書コーナーがありますが、そういう場所に行って、本を色々とブラウジングして探す行為をするだけでも、語彙力はアップするのだと思います。米国にある書店は、立ち読みどころかソファが置いてあり、コーヒーを飲みながら、座り読みをしていても何も言われないため、書店の中で色々と読み漁るだけでも、相当な勉強量になるのだと思います。母国語である日本語は、何も意識しなくても、自然に覚えられる訳ですが、書店で立ち読みをする事で覚えた言葉の数は、決して、侮れないくらいの数はあると思います。きっと、英語でも同じような事をすれば、語彙力を上げる事に特化した勉強をしなくても、自然に語彙力は上がってくるのだと思います。
もう一つの手法は、人の話を聞いて語彙力をアップする手法だと思っていますが、これは、知らない言葉に対して、ハングリーになる必要があるかと思います。つまり、相手が使っている単語を注意深く聞き、知らない言葉が出てきたら、その都度、メモを執り、後でそれらの言葉を辞書で調べると、覚えようとしなくても、すぐに頭の中に入ってきます。私自身、専門家ではないので、ここの脳のメカニズムはよく分からないですが、人から聞いた知らない単語を、辞書で調べるまでの間、「こういう意味だろうか？ああいう意味だろうか？」と色々と推測する事により、辞書で調べて、正しい意味を把握できた時に、より印象付くのだと推測しています。また、日常会話に限定した話ですが、アメリカ英語ばかりに固執すると、やはり、会話の中で使われる単語は限定的になってきます。例えば、私の経験から言うとsporadic=散発性の、と言う単語をイギリス人の方と話した時に初めて知りました。色々な国の人と話す事でも語彙力と言うのは向上するのだと思います。
日本にいると、英語に接する時間が少なくなるので、英語能力は意識的に勉強していかないと中々、向上していかないと思います。でも、まずは、読むか読まないかは、別にして、英語の本を近くに置くと言うのも良いかもしれません。英語のリスニングについても、インターネット環境があれば常に英語を流しておく事は可能です。やらなかったとしても、その環境があるのとないのとでは、大きな違いだと思います。
