西荻窪の老舗かつ丼「坂本屋」に4時間待って食べた感想

西荻窪の老舗かつ丼「坂本屋」に4時間待って食べた感想

今日は西荻窪の老舗かつ丼「坂本屋」に行ってきました。この店は1923年創業で、2023年で100周年を迎えるという歴史ある店です。料理評論家の山本益博さんは「dancyu」誌で日本一のかつ丼と称したこともあるそうです。 しかし、この店は火・木・土の11:30~15:00のみの営業で、しかも大行列ができることで有名です。私は最後にもう一度あのおいしいかつ丼を食べたくて、午前11時に列に並びましたが、ようやく口にすることができたのは午後3時過ぎでした。足は痛いし、喉は乾くし、よくまあ4時間も並んだことだと我ながら呆れたお昼ごはんでした。 店内に入ると、カウンター席とテーブル席がありますが、どちらも狭いです。メニューはかつ丼 (900円)とビール (550円)のみです。注文する必要はありませんが、ご飯少なめを伝えることはできます。私は普通盛りでお願いしました。 しばらく待って出てきたかつ丼は、見た目は普通のかつ丼ですが、食べてみると驚きました。カツはサクサクでジューシー、タレは甘めですがしつこくなく、卵はほどよく半熟で玉ねぎもしっとりしています。ご飯も熱すぎず量もちょうど良いです。グリーンピースが懐かしい感じもします。味噌汁と桜漬けも付いていますが、味噌汁も出汁が効いていて美味しいです。 これ以上ない絶妙なバランスで理想的なかつ丼だと思いました。普通のかつ丼の最高峰と言っても過言ではないでしょう。老夫婦2人で丁寧に調理している姿を見て、長年愛されてきた理由が分かります。 ただし、この店は5月末で閉店するそうです 。最後に食べたくて行列に並んだ人も多いのではないでしょうか。私も今回が最後の訪問になりましたが、忘れられない味に出会えて幸せでした。 西荻窪の老舗かつ丼「坂本屋」、ありがとうございました。 —

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