文は、命題とモダリティ(今更ながら)

文は、命題とモダリティ(今更ながら)

翻訳は簡単な作業ではありません。時には、一文に一晩なんてことも。
命題とは?
命題は、文が伝えようとしている「事実」や「情報」のことです。簡単に言うと、文で「何が言われているか」、つまりその文の中身や内容の部分です。例えば、「太陽は東から昇る」という文では、太陽が東から昇るという事実が命題です。

モダリティとは?
モダリティは、話し手の気持ちや態度、文の成り立ちについての情報を加えることです。これによって、話し手がその命題に対してどのように感じているか、どれだけの確信を持っているかが伝えられます。例えば、「太陽は東から昇るだろう」と言った場合、命題は同じですが、「だろう」という言葉によって、話し手がそれに対して少し不確かな態度を示していることがわかります。

文が命題とモダリティに分けられるとは?
文が命題とモダリティに分けられるというのは、文が伝える情報(命題)と、その情報に対する話し手の態度や見解(モダリティ)の二つの側面から構成されていると考えることができる、という意味です。これにより、同じ事実や情報を伝える命題であっても、話し手の態度や確信の度合いを変えることで、異なるニュアンスの文を作り出すことができます。

たとえば、「雨が降る」という命題に対して、確信がある場合は「雨が降る!」と強く言い切ることができますし、不確実性を示したい場合は「雨が降るかもしれない」と表現することができます。このように、文は伝えたい内容(命題)と、それに対する話し手の姿勢や確信の度合い(モダリティ)をどのように表現するかによって、さまざまな情報をより豊かに伝えることができるのです。

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