外国人から見て日本の珍しい習慣、文化

wellcome Japan外国人が日本に来て、珍しいと思う物の一つとして、表札があるそうです。意外だなと思ったのですが、まず、日本の家には必ず玄関に表札があります。我々、日本人にとって、表札は当たり前の物ですが、外国人にとっては珍しい物なのかもしれません。そもそも、日本でも表札が本格的に普及したのは、大正12年の関東大震災の時だとの事です。当然、地震で被災した後の復興の際、私達はここに住んでいるのだと示す際には、必要不可欠な物であったように思えます。明治以前の時代は、平民は名字を持つ事を許されない時代が続いたため、国民が皆、名字を持つようになったのは、明治初期の頃です。
外国人にとって、表札は珍しいと言う印象があるかと思いますが、それと同時に表札の歴史についても、教えてあげる事が出来れば、非常に関心を示すのではないかなと思いました。また、日本人にとって、関東大震災は少なくとも名前は知っているはずですが、外国人はほとんどの方がそれを知らないと思います。

次に小学生がいつも背負っているランドセルですが、これも外国では見ない物の一つかもしれません。そもそもランドセルは、江戸幕府が洋式軍隊制度を導入した際、携帯品を収納するための装備品としてオランダからもたらされたランセルが大元になるそうです。そういう意味で今の小学生はオランダ文化を継承していると言う事になります。ランドセルは日本独特でありながら、実は西洋式の物を日本式に変えた物だと言う事が分かります。これについても、特に欧州各国の方に伝えてあげれば、高い関心を示すと思います。

上記の2つの事例は歴史的な意味があって、外国人に説明するにあたっては、非常に興味を引く物だと思います。

それ以外の現代の日本の流行、習慣みたいな部分で、外国にはないものとして、街中でよく見かける、ポケットティッシュを、宣伝を兼ねて配る習慣です。そもそも、ポケットティッシュ自体があまり海外にはなかった(知っている限りで、ドイツには少し厚手の物がある)と思うのですが、チラシを配るよりも、ティッシュであれば必ず、受け取ってくれるので、非常に便利な手法だと思います。また、治安の良い日本であるからこそ出来る事であり、海外などでは危なくて出来ないような気もします。

それから、マスクをする習慣ですが、日本人は予防のために当たり前のようにマスクをします。特にインフルエンザ、花粉症のこの季節において、マスクは既に服と同じで身に付ける物の一つとして認識されているように思えます。最近は日本にいる外国人でさえ、マスクをしているのを見かけます。アメリカでマスクをしていると、重篤な病気にでもかかったのかと心配される事があります。ある意味、アメリカは車社会である事と、企業のオフィスの中では、高いパーテーションで仕切られている事もあり、風邪が流行したとしても感染拡大しにくい環境なのかもしれません。アメリカでマスクを買おうとしても、実際、サージカルマスクと言う医療用の物しか手に入らなかった記憶があります。

改めて客観的に日本の文化、習慣を考えてみると、普段は当たり前のように行っている事も外国人からすると珍しい物がたくさんあるのだと思いました。
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