日本の製薬大手である第一三共が開発した新型コロナウイルスワクチンが、厚生労働省の専門部会によって了承されました。このワクチンは、新型コロナウイルスのオミクロン株「XBB.1.5」系統に対応しており、ファイザーやモデルナのワクチンと同じメッセンジャーRNA(mRNA)技術を使用しています。mRNA技術は、細胞がタンパク質を生成する際の設計図として機能する遺伝情報を活用するもので、ワクチンにはウイルスのスパイクタンパク質の設計図が含まれており、これによって体内で抗体が生成されます。
この承認により、日本の製薬会社が開発したワクチンが初めて国内で使用されることになります。厚生労働省は第一三共との間で約140万回分のワクチン購入契約を結んでおり、正式な承認を受けた後、12月4日の週から自治体への供給が開始される予定です。これは、国内企業が開発した純国産の新型コロナワクチンが初めて接種に使用されることを意味します。