集団で鳴くニホンアマガエル。その鳴き声に一定の法則性があることを筑波大と大阪大の研究グループが解明しました。
実験によると、最初は声が重ならないようにタイミングをずらして「輪唱」し、平均約25秒後に全員が鳴きやみ、また約5分後に再び輪唱を始めたとのこと。これは、生物が集団になると高度な知能があるかのように行動する「群知能」と呼ばれています。
この群知能はすべてのものがネットにつながる「IoT社会」実現へのヒントになるかもしれないと期待されています。例えばカエルの合唱の法則を使うことでパケット衝突を回避し、円滑にデータをやりとりする技術に応用できるかもしれません。
子どものころ「カエルの歌が~♪」と輪唱した記憶のある方も多いでしょうが、当たり前のような現象と未来社会がつながるとは!解明されていない自然の中の不思議にこれからも期待できることはありそうです。