年齢とともに、ものをのみ込む力が弱ってくると、食べ物などが誤って気道に入って、肺に炎症が起きることがあります。これが 誤嚥ごえん 性肺炎です。肺炎は日本の死因の第3位ですが、肺炎にかかった高齢者の大部分は誤嚥性肺炎とされており、日頃からの予防が大切なようです。 食道を通るはずのものが、誤って気道に入ることを「誤嚥」と呼びます。加齢や病気などでのどや舌の筋肉が衰えてくると、食べ物をうまく食道に送り込めず、誤嚥してしまいます。
基本的には通常の肺炎と同じで、38度以上の熱と、せきやたんが出るのが特徴です。
しかし、のどの機能が低下してせきやたんが出ない高齢者も多く、周囲が発症に気付かずに重症化するケースがよくあります。「なんとなく元気がない」「食欲がない」など、普段と違った様子があれば、肺炎にかかっている可能性もあるので注意しましょう。