言語による意思疎通の原点に戻った時

kasei先日、アメリカ、ハワイで、米国史上もっとも長いとされる隔離実験が開始されました。The longest US isolation experimentとされ、Hawaii Space Exploration Analog and Simulation (HI-SEAS)と呼ばれています。期間は1年で、成人男性3人、成人女性3人が小さなドームに隔離され、その中で生活します。目的は、今後、人類が火星に移住し、制約された居住空間で生活した際にどのような精神的な影響があるかと言う物を調べると言うものです。火星移住は2030年頃に計画されていますが、この計画はNASA主導で推進されています。

私が考えた事の一つとして、もし、この6人がそれぞれ別々の言語を話して、世界共通語の英語がコミュニケーション手段として、全く使えない場合はどうなるのだろうかと言う事です。使えないと言うのは、片言の単語すれも使えないと言う想定です。
1つ目に考えられる事は、誰か一人が主導権を握って、リーダーとなる人がそのリーダーが使う言葉を皆に教えながら生活していく。
2つ目は、言語に頼る事なく、ジャスチャーや絵を書いて、意思伝達を行う。
3つ目は、新しい言語が出来る。
などの色々な想定が出来ますが、人々の性別、年齢などによって結果は変わってくるのではないかと思います。

意志が確立されている成人6人の場合、恐らく、お互いが持っている言語を教え合い、妥協点、共通点を見つけて、新しい言語を作り上げるのではないかと思います。ある物体をどう呼ぶのかについて、あれこれと意見を出し合って、決めていくのだと思います。また、構成の中に、子供が混ざっている場合は、恐らく、自分自身の言葉は前面に出さず、大人の使う言葉を学びながら生活して行くのだと思います。

人が違う言語の環境に入るもしくは、入れられるのは、ある意味、言語的な意味でのIsolationではないだろうかとも思います。

このアメリカの隔離実験HI-SEASの場合、それぞれが共通言語を持っている場合と持っていない場合では、どちらの方が、精神的負荷が高いのだろうと考えた時に、共通言語を持っている場合は、お互いに言いたい事も言い合えるので、言い争いはよく起こるかもしれません。ただ、そういうストレスを内側に溜める心配はありません。逆に持っていない場合、言いたい事が言えないストレスがありますが、意思疎通のために、何とかそれが出来る手段を考えようとする、PrimitiveなPioneer精神が働き、むしろ、皆が同じ目標に向かって邁進するに当たっては、良いのではないかとも思えます。
留学の後に自分は何を得たいかと言う目的がはっきりしている場合、どこの大学に行くと言う事のみならず、生活の基盤となる家族構成と言うのも、言語習得の上で非常に大切になってくるのではないかと思います。誰かが留学に行く場合、「この家族構成の中で数年間、暮らした場合、どうなるだろうか。」と言う観点でアドバイスしてあげる事も重要だと思います。

引用元 http://www3.erf.co.jp/2015/09/10/%E8%A8%80%E8%AA%9E%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%84%8F%E5%BF%97%E7%96%8E%E9%80%9A%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%82%B9%E3%81%AB%E6%88%BB%E3%81%A3%E3%81%9F%E6%99%82/